- 太陽の丘 オートキャンプ場
- 10月25日
- 読了時間: 9分
更新日:5 時間前
[2025年10月25日投稿]
最近、クマに関するニュースを多く目にするようになってきており、お客様からも
「クマでますか?」「クマ大丈夫ですか?」
などのお問い合わせをいただく機会が増えてきました。
大前提として、当キャンプ場でクマがでたことはないです!
そして今後も出る可能性はないと思います。
と言っても不安があると思いますので、なぜクマが出ないと思うのか解説したいと思います。
まず当キャンプ場が位置する「さくら市喜連川」の位置を確認したいと思います。
さくら市喜連川(きつれがわ)は、栃木県のおおよそ東中央に位置しております。

次に拡大図をご覧いただきたいと思います。

栃木県内の熊の主な生息地は、栃木県北西部おおよそ日光国立公園となる日光那須地域となります。
また東では、茨城県大子町より北部が生息地となりますが、山域の深さを考慮しても、日光那須地域よりは頭数は大幅に少ないと考えられます。
そしてこの地図で確認いただきたいことは、
①「太陽の丘は、クマが生息する山域には隣接せず、町に囲まれた立地にある」
②「宇都宮市がある南方から熊が来ることは考えにくい」
という2点です。
次にもっと拡大をして西側を見ていきたいと思います。

仮に熊が山域から、町に下りてきたとしても、矢板市の市街地もありますし、なにより
①JR本線
②国道4号線
③東北新幹線
を横断してこなければなりません。
また国道4号線、JR本線沿いには住宅地も多くあり、太陽の丘に来る前に目撃情報が多数出て、大問題になると思います。
そしてもっと拡大をすると

仮に、熊が頑張って国道4号線、JR本線、東北新幹線を超えてきたとしても、
そこから太陽の丘の間には、工業団地、ゴルフ場、住宅地、喜連川市街地などもあり、太陽の丘にたどりつく前に大問題になると思います。
そういった点を考慮しても、太陽の丘に熊が出ることは可能性としてかなり低いと考えます。
次に東側を見ていきたいと思います。

茨城県大子町北部から熊が来るとしても
①那珂川町、那須烏山の市街地を通らなければいけない。
②1級河川、那珂川 を渡渉しなければいけない。
と大問題が2点あり、非現実的です。
また仮に熊が頑張ってここを突破してきたとしても

那珂川町、那須烏山と当キャンプ場との間には、隙間なくゴルフ場があるため、ここを突破してくるのは、不可能ではないかと考えます。ゴルフ場内に熊が出たら、大問題になります。
その上で、今年になって2件、さくら市の熊目撃情報があったため、その点についても触れたいと思います。

2件、目撃情報がありますが...
まず1件目早乙女地内の件を分析したいと思います。

早乙女地区は、確かに森林に囲まれていますが、大半の土地を
セブンハンドレッドクラブと紫塚ゴルフ倶楽部のゴルフ場が占めています。
また目撃時間が深夜3:00...という時点で、目撃した方には大変申し訳ないのですが、信憑性に欠けると思います。
次2件目について

喜連川少年院付近での目撃情報ですが、こちらも1件だけの目撃情報となり、仮にこの場所に熊が出たとしたら、市街地にかなり近いこと、近隣に住宅地も多くある点などから、もっと目撃情報があるかと思います。
さくら市の熊の目撃情報について、昨今の熊出没のニュースの影響から、市民が敏感になっており、今回の2件は、見間違いだったのではないかと推測します。
地元の年長者に聞き取りをしても、過去さくら市でクマが目撃されたことはないですし、地域を分析した上でも、この地域で熊が出ることは考えにくいと思います。
そのような理由から、太陽の丘でクマが出没する可能性は限りなく、低いと思います。
そして1番伝えたいことは、太陽の丘が位置する さくら市喜連川の住民は、普段通りの生活をしているということです。キャンプ場も普段通りです。
自然相手のことなので、「絶対」はないですが、少しでもお客様の不安を解消できればと思い、このような記事を投稿させていただきました。
東北を中心にクマの被害に遭われた方々に心よりお見舞い申し上げます。
早く被害が収束することを祈るばかりです。
[2025年11月14日投稿]
秋も深まり、熊に関する問い合わせも増えてきたため、こちらで得た新たな情報を発信したいと思います。
まず熊情報の発信源をハッキリさせたいと思います。それはさくら市のHP、公式SNS(主にX)の発信です。
ではその発信に至るまでの経路、過程を分析したいと思います。下記図をご覧ください。

以下、さくら市役所(農政課)に事実確認を行った上での情報です。
熊目撃者が、さくら市に電話で問い合わせをすると、総務課につながることが多く、そこで聞き取りなどを行い、その情報を農政課に伝達するようです。
しかしここで1つ問題が起きます。
1日に何十件も、熊情報だけではなく様々な地域の相談事の問い合わせがくる市役所の中で、熊の目撃情報の詳細までは、聞き取り伝達がなかなか難しいようです。(具体的な目撃場所や、目撃状況、目撃した熊との距離、逃げた方角、目撃した人がどんな人なのか など)
本来は、伝達を受けた農政課が熊の目撃者に再度連絡を行い、目撃情報の詳細を聞き取りした上で、情報の信憑性を精査してほしいところですが、なかなかそこまで手が回らず難しいようです。熊だけではなく様々な地域課題を抱えている市役所の職員の方々に、これ以上負担を増やして対応してくれというのは酷な話だとも思います。
市役所では、目撃情報があれば大まかではあるようですが、その目撃場所付近の巡回や、現場確認などを行ってくれているようです。(今まで熊の足跡や排泄物など、異常が確認されたことはないようです。)その情報もさくら市で発信してくださいと要望はしておりますが、様々な事情があり難しいようです。
また「熊出没」と「熊らしき動物を目撃した」は、目撃者の方の判断となるため、例え見間違いだったとしても、目撃者が「あれは熊だった!」と主張すれば、「熊出没」というニュースになってしまうようです。これはちょっと問題があるなと思いました。現状の行政の体制では情報の信憑性の精査はされていないため、熊の目撃情報はいくらでも作ることができてしまうということです。
下記目撃情報の投稿時間も見ていただきたいのですが、「10月28日午前10時頃熊目撃」、投稿時間が「10月28日11:58」と情報の早さが重要視されているので、投稿に至るまでその情報の精査はされていないようです。
その上で大切なのは、受け取り側の判断力だと思います。
10月末にさくら市の公式Xで「クマらしき動物を目撃しました。」という投稿があった際に

86件のリポストがされていますが、リポストの内容は「クマがでた!」といった内容が多かったです。(ここに個人のリポストを公開するわけにはいかないので、詳しくはご自身でお調べください。)
「クマらしき動物を目撃しました」という情報が、リポストでは「クマがでた!」に変換され、拡散されていることにすごく違和感を感じました。
また周囲でも
「今回は信憑性があるらしい」「複数人が目撃したらしい」「クマの足跡があったらしい、専門家が確認したらしい」
などの噂も聞きましたが、
「誰から聞いたの?」とその情報源を探っても最後はあやふやになってしまいました。その上で、市役所の農政課に確認しましたが、そのような情報は報告されていないとのことでした。
大前提として、さくら市は熊の生息地ではないです。さくら市に山はなく、あるのは丘です。森は浅く、熊が長期間潜伏できるような自然環境ではないはずです。
仮にさくら市に熊が出没する可能性があるとしたら、矢板市の山奥から町に下りてきた熊が、矢板市街地や、ゴルフ場などの施設を通過してこなければならず、数日間に同一個体と思われる熊の目撃情報が多数あるはずです。そして写真や動画など明確な証拠も出てくると思います。
この地域はゴルフ場が非常に多く、ゴルフをした方ならわかると思いますが、ゴルフ場はコースはもちろんのこと、コース脇のラフなどもキレイに管理された施設です。もちろん毎日メンテナンスをしていますし、そこで熊の足跡や排泄物などがあれば、問題になると思います。また秋はゴルファーにとってもベストシーズンです。毎日多くのお客様が利用していることと思います。直径約4cmのボールを扱うゴルフ場で、熊が出たら目撃情報が多数出ると思います。

↑例:もし本当に熊ならば①~⑧のように熊の目撃情報が数日間で多数あるはずです。
今回のことでお伝えしたいことは、
①さくら市の発信する熊情報が、信憑性に乏しいこと。
②SNSの拡散、噂話により、真偽の不確かな情報も出回っていること。
③目撃情報がなく、いきなりさくら市に熊が出没する可能性は低いこと。
こういったことを加味した上で、熊について各々で適切に判断いただければと思います。
近隣にお住まいの方についても、ネットの情報や噂話を鵜呑みにせず、適切に判断いただきたいです。
絶対はないので危機感を持つことは大切ですが、不確かな情報に惑わされ、不安を煽り合うような世の中には、疑問を持ちます。
ここで念のため、10月末以降にあった熊目撃情報について、分析したいと思います。

<2025年10月28日10:00 弥五郎坂交差点付近>
(4)令和7年10月28日午前10時頃
さくら市早乙女地内(弥五郎坂下交差点付近国道293号線沿い)において熊1頭(体長約1メートル)の目撃情報がありました。


まず先ほどの大前提を踏まえると、矢板市市街地などで目撃情報がなく、いきなりこの場所に熊が出没する可能性は極めて低いと思います。その上で一応分析をします。
地元の人なら分かると思いますが、この293号線はかなり交通量のある道路です。目撃場所の弥五郎坂の交差点は、那珂川町、宇都市、さくら市の分岐となっているなど、かなり交通量のある交差点です。目撃時間の午前10:00も毎日かなりの交通量があります。
そして2軒のゴルフ場に囲まれていますが、ゴルフ場での目撃情報はなし。秋で天候もよかったため、多くのゴルファーがゴルフしていたと思います。
その中で、目撃情報が1件だけというのは、信憑性に欠けると思います。
<2025年11月5日10:50>
(5)令和7年11月5日午前10時50分頃
さくら市上河戸地内県道25号線(那須烏山矢板線)矢板市との境付近の畑内において小熊2頭の目撃情報がありました。

目撃場所に来るためには、市街地を通過してこなければならず、もっと目撃情報があってもいいと思います。今回は2頭ということなので、もっと人の目にもつくと思います。

地元の人なら分かると思うのですが、矢板市住宅地の□で囲まれた部分の「国道4号線」は朝夕の大渋滞はもちろんのこと、日中もかなり交通量がある道路です。
また目撃場所付近には、アローエースゴルフ場があります。

熊が南に逃げたとしたら、もう逃げ場がないくらいゴルフ場や、施設、住宅街に囲まれています。赤丸で囲った半径3km圏内は、森のある丘ではありますが、ここに長期間潜伏しているとは考えにくいです。
熊は1日で数十キロを移動すると主張もありますが、その理論から行くと、熊が狭く森の浅い自然の中で長期間潜伏するというのは、考えにくいと思います。
以上、参考にしていただければ幸いです。

